ねつ
発熱について知っておきたいこと
発熱とは?
一般的に、脇の下で測定した体温が37.5℃以上の場合を「発熱」と定義します。
ただし、平熱には個人差があり、37.4℃以下でも発熱と考えられる場合もあります。
発熱の原因
発熱は、体が病原体と戦うための防御反応です。
主な原因として以下が挙げられます。
- 感染症:風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルスなど。
- 自己免疫疾患:関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)など。
- 悪性腫瘍:がんに伴う腫瘍熱。
- 内分泌異常:甲状腺機能亢進症など。
- 薬剤熱:特定の薬剤に対する副作用。
発熱のメカニズムと役割
体内にウイルスや細菌が侵入すると、免疫細胞がそれを感知し、サイトカインという物質を放出します。
これが脳の視床下部というところに作用し、体温を上昇させます。
発熱により、免疫細胞の働きが活性化し、病原体の増殖を抑える効果があります。
受診の目安
以下のような症状がある場合は、医療機関の受診を検討してください。
- 38℃以上の高熱が3日以上続く
- 呼吸困難や激しい咳がある
- 意識がもうろうとしている
- 水分が取れず、尿量が減っている
- 発熱とともに発疹が出ている
自宅での対処法
- 安静にする:無理をせず、十分な休息を取ってください。
- 水分補給:脱水を防ぐため、こまめに水分を摂取しましょう。
- 室温調整:室温を適切に保ち、快適な環境を整えてください。
- 解熱剤の使用:高熱でつらい場合は、市販の解熱剤を使用しても構いませんが、使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
最後に
発熱は体の防御反応であり、必ずしも悪いことではありません。
しかし、症状が重い場合や長引く場合は、早めに医療機関を受診してください。
当院では、発熱外来を設けておりますので、必要に応じてご相談ください。