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アレルゲン免疫療法について

舌下免疫療法(Sublingual Immunotherapy:SLIT)

アレルギー性疾患、特にアレルギー性鼻炎やアレルギー性ぜんそくの治療法の一つです。
アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を少量から始めて、舌の下に投与することで免疫系を慣れさせ、アレルギー反応を減少させることを目的としています。 

スギ花粉
ダニ(ハウスダスト)

仕組み

1.アレルゲンの投与

舌下免疫療法では、アレルギー反応を引き起こす物質(花粉、ハウスダスト、ペットの毛など)を含む薬剤を舌の下に投与します。

2.免疫系の反応

舌下にアレルゲンを接触させることにより、体の免疫系がこの物質に対して少しずつ適応し、過剰なアレルギー反応を起こさないようにすることを目指します。

3.治療の経過

治療は、通常は数ヶ月から数年にわたって行われます。初期段階では低い濃度から始めて、段階的に量を増やしていきます。
最終的にはアレルゲンに対する耐性が高まり、アレルギー症状が軽減されることを期待します。

対象

5歳から治療可能で、年齢の上限はございません。
舌の下にいれた後、錠剤をのみこむ治療になりますので、小学生になってからの治療を推奨します。
治療前に、必ずアレルゲンの検査を実施する必要があります。

効果

  • 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状の軽減
  • ぜん息発作予防
  • アレルギー治療薬の減量
  • 花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)の抑制
    花粉症患者が生の果物・野菜を摂取したときに生じる口腔症状です。
    唇、口腔、喉などにかゆみや腫れが見られます。

日本アレルギー学会:ダニアレルギーにおけるアレルゲン免疫療法の手引き(改訂版).2018.
日本アレルギー学会:スギ花粉症におけるアレルゲン免疫療法の手引き(改訂版).2018.

PFAS:(pollen-food allergy syndrome, PFAS)

花粉感作後に、花粉と交差抗原性を有する植物性食物を経口摂取してアレルギー症状を来す病態です。
PFAS は口や喉の症状に限局することが多く、口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome, OAS)とも呼ばれます。

花粉とPFASを生じる主な果物や野菜の例
シラカンバ・ハンノキ リンゴ、西洋梨、さくらんぼ、杏、アーモンド、じゃが芋、キウイ、マンゴー等
スギ トマト等
オオアワガエリ(イネ科) メロン、スイカ、トマト、じゃが芋、キウイ、オレンジ、ピーナッツ等
ヨモギ セロリ、ニンジン、マンゴー等

効果

  • 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状の軽減
  • ぜん息発作予防
  • アレルギー治療薬の減量
  • 花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)の抑制
    花粉症患者が生の果物・野菜を摂取したときに生じる口腔症状です。
    唇、口腔、喉などにかゆみや腫れが見られます。

日本アレルギー学会:ダニアレルギーにおけるアレルゲン免疫療法の手引き(改訂版).2018.
日本アレルギー学会:スギ花粉症におけるアレルゲン免疫療法の手引き(改訂版).2018.

舌下免疫療法のメリット

手軽さ

簡単に自宅で行えます。

副作用が少ない

皮膚注射製剤に比べ、アレルギー反応が軽減されることが多いです。

アレルギーの改善

免疫系の訓練により、症状が軽くなり、アレルギーの根本的な改善を目指す治療法です。

舌下免疫療法のデメリット

時間がかかる

効果が現れるまでに数ヶ月から数年の時間がかかる場合があります。

再燃のリスク

一度治療を中止すると、アレルギー症状が再発する可能性があります。

アレルゲンに対する反応

初期段階でアレルギー反応が強く出ることがあるため、医師の監督下で治療を行うことが重要です。

スギ花粉

アレルギー症状が強く現れてしまうことがないよう、スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉の飛散時期を避けて開始する必要があります。
シーズンではない、6~11月頃に舌下免疫療法を開始することが推奨されますので、お早目にご相談ください。

ダニ(ハウスダスト)

季節を問わずいつでも開始ができます。
ダニアレルギーとスギ花粉症の両方をお持ちの場合は、スギ花粉飛散が終わる6月以降を治療開始の目安とされることをおすすめします。

用法

初回は当院で服用し、2日目からは自宅で服用していただきます。
1日1回、少量から服用をはじめ、3-7日後に増量し、その後は決まった量を数年にわたり継続して服用します。(増量の方法は薬剤によって異なります)
維持期は、少なくとも1ヶ月に1度程度、受診が望まれます。

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